セレナが仕様向上!安全装備充実とVセレクションⅡについて詳細解説します
Mサイズで高い人気が続いている日産セレナに、一部仕様の改善が発表されました。
トピックの中心は「安全装備の充実」と「VセレクションⅡ」の設定。しかし、ニュースリリースを読んでもイマイチピンと来ない方もいらっしゃったのではないかと思います。
今回はその内容の詳細を解説していきたいと思います!
Contents
セレナの仕様改善。その内容は安全装備の充実
仕様向上の対象となるのは、S-HYBRID車およびガソリン車。「e-POWER」モデルに採用された技術をこれらの従来モデルにも展開された、というのが主旨です。
ハイビームアシストが全グレード展開
「e-POWER」に標準設定している「ハイビームアシスト」をS-HYBRID車およびガソリン車へ拡大設定しました。
日産公式ニュースリリース
「ハイビームアシスト」は、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知して、自動でロービーム/ハイビームを切り替えてくれます。
自動ブレーキシステムなどのカメラ等を応用した機能という印象ですが、夜の田舎道、峠道などではあると結構便利です。
これが全車種に対して表重装備されたというトピックでした。
標識検知機能の向上
加えて、最高速度標識検知および一時停止標識検知機能を追加し、標識検知機能を向上させました。
日産公式ニュースリリース
セーフティーパックAというオプションに付属する「標識検知機能」がバージョンアップしたという内容。e-Powerで採用済みの最新仕様のものが展開されました。
これまでは進入禁止だけを検知していたものが、最高速度標識と一時停止も認識できるようになったわけです。
踏み間違い衝突防止アシストが歩行者対応に
また、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」については、「e-POWER」と同様に、前方の歩行者検知が可能な仕様に機能を向上させました。
日産公式ニュースリリース
「踏み間違い衝突防止アシスト」とは、駐車場などで低速走行しているときに、進行方向に壁などの障害物があると、警告と出力抑制、ブレーキ制御を行う機能です。前進・後退のいずれにも対応していました。
障害物だけでなく歩行者がいたときにも動作するようになったというのが本トピック。歩行者検知は「前進時のみ」という点はご注意を。
おそらく前方を監視するカメラ等のセンサーの方が高精度であることに由来しているのだと思いますが、事故のリスクを少しでも減らせるのであれば大歓迎したい内容ですね。
人気仕様が「VセレクションⅡ」へ進化!一体何が変わった?
従来の「Vセレクション」とは?
標準グレードの「X」と「ハイウェイスター」をベースに、いくつかの装備品を追加したお買い得グレード、特別仕様車といった意味合いで設定されていたのが「Vセレクション」でした。
一体何が進化ポイントなのかを確認するため、まずはこれまで追加されていた装備品をおさらいしていきましょう。
快適パック
- 2列目シートの「超ロングスライド+横スライド」、3列目シートのスライド機構といったオプションのシートアレンジ機能
- シートテーブルやUSBソケット、フックやポケットといったユーティリティ類
- フロントドアガラスのUVカット性能を上げた「スーパーUVカット断熱グリーンガラス」
日産オリジナルナビ取付パッケージ
:ステアリングスイッチ(オーディオ)、6スピーカー、TVアンテナ、GPSアンテナ、リヤビューモニター用プリハーネス
ワンタッチオートスライドドア
開閉スイッチ付きの電動スライドドアが両側に装着されます。足を車体下に入れてドアを開けられる「ハンズフリーオートスライドドア」は付きませんので注意。
ハイウェイスターのVセレクションは追加装備が増える
ハイウェイスターのVセレクションではさらに、「LEDヘッドランプ」や両側「ハンズフリーオートスライドドア」、「16インチタイヤ&アルミホイール(2WDのみ)」が装着されます。
「VセレクションⅡ」で増えた安全装備とは
「VセレクションⅡ」は、両側「ワンタッチオートスライドドア」など使い勝手のいい人気アイテムを装備した従来の「Vセレクション」をベースに、上記の安全装備の数々を装備しながら、お求め易い価格設定としました。
日産公式ニュースリリース
とありますが、一体何が装備されるのでしょうか。ここの「上記」とは、冒頭にご紹介した今回の仕様向上の安全装備のことを指します。
「ハイビームアシスト」は全グレードに標準装備となりましたので、これが増えたのはある意味当然。
「標識検知機能」と「踏み間違い衝突防止アシスト」はセーフティーカーパックに含まれるメーカーオプションで、VセレクションⅡに標準装備されるわけではありません。
結局。追加設定された安全装備はなく、仕様向上の恩恵をVセレクションも受けますよ、という意味合いでしかないようです。
「VセレクションⅡ」、何が進化ポイント?
では、「Ⅱ」に進化した意味合いは何なのでしょう。
それは「お求めやすい価格」にあるようです。下表にⅠとⅡの価格をまとめました。
駆動方式 | グレード | Vセレクション | VセレクションⅡ |
2WD | X | 2,674,080 | 2,662,200 |
2WD | ハイウェイスター | 2,934,360 | 2,874,960 |
4WD | X | 2,918,160 | 2,906,280 |
4WD | ハイウェイスター | 3,194,640 | 3,135,240 |
Xは1万円程度、ハイウェイスターは6万円程度、値下がりしているようです。
一方、ベースグレードは発売当初からすると、Xは2,489,400から2,504,520と1万円程度、ハイウェイスターは2,678,400から2,683,800と5万円程度、値上がりしています。
「人気仕様につき、実質のお値段は据え置きで」ということなのかもしれませんね。
「セレナを買うならこれは付けたいな」というオプションが一通り付いているグレードなので、比較検討の際には候補に入れたいところですね。
まとめ
Mサイズミニバンの中では、人気の集中するセレナ。「2018年上半期(2018年1月-6月累計)の国内販売でミニバンNO.1」を獲得するなど、人気は衰えていません。
燃費競争が一段落着いた今、ライバル他社との争点は先進安全装備になりつつあります。今回の仕様向上では、先進安全装備で一歩リードしていたセレナにテコ入れをしたという内容でした。
こういった安全装備は、ソフトウェアの進歩で性能向上することが多々あります。最新のソフトを書き込めば済むものであれば、イチ消費者としてはどんどん最新化していって欲しいなと感じます。
もちろん、テストや認証など改良に伴う手間はあるでしょうが、より安全であることは是非歓迎したいところですね。
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