クロスオーバー7の3列目の気になる乗り心地や乗り降りのしやすさ。居住性を徹底チェック!

スバル クロスオーバー7の3列目の居住性や使い勝手が気になる方は多いのではないでしょうか。
クロスオーバー7は乗用車ライクでスタイリッシュな点が美点である一方、箱型ミニバンに対しては居住性が劣ることは否めません。補助席のような薄っぺらくて無理のある姿勢の3列目になりがちなこの手のロールーフミニバンの中では、割と実用的な3列目を持つのがエクシーガから受け継いだ特徴です。
本記事では、広さはもちろん乗り心地まで含めた居住性について調査してまとめています。
Contents
3列目の広さ
居住性を考えると、どの程度の広さが得られるのかがまず気になるポイントですよね。最初は広さからチェックしてみましょう。
膝周り
2列目シートを標準的な位置にセットした上で、足元スペースは必要十分なレベルは確保できます。贅沢な広さでこそないですが、窮屈には感じないレベルにあるといえるかと思います。
見晴らし
映画館のシートのように着座位置が段々と高くなる「シアターシートレイアウト」を採用。2列目、3列目は70mmずつ前列シートよりも着座位置を高められています。
このレイアウトでは、3列目からも良好な見晴らしを得られることが特徴。3列目シートにありがちな「奥に閉じ込められている感覚」が少ない点が評価されています。
頭上空間
シアターシートレイアウトによって3列目の座面が高いということは、「3列目の頭上に余裕がないということでは?」と疑問が湧きませんか?
でも意外にも、座面から天井までの高さ895mmを確保できており、頭上に余裕があり窮屈さは感じません。クロスオーバー7のエクステリアの中でも再度ビューの写真を眺めて頂くと分かりますが、普通はルーフが後ろに向かって下がっていくようにデザインされていますが、クロスオーバー7では極力下がらないようにデザインが工夫されています。
しかしながら180cm台の方が座ると頭上空間は少し厳しくなってくるみたいですね。大柄な方は素直に2列目に座ってもらう方がよいかも。
横方向のゆとり
荷室の積載性にこだわったレガシィスポーツワゴンで培ったノウハウからか、3列目の左右(荷室の左右)の張り出しは最小限に納められていて、横方向の広さやシートの幅には特に不満はありません。
座面の高さ
広さと同程度に大事な要素が座面の高さ。座面とフロアの高低差が十分ないと、体育座りのような姿勢になってしまいます。そうすると、窮屈に感じるのはもちろん、お尻の一点で体重を支えることになるので長時間だとお尻の痛みの原因にまでなります。
クロスオーバー7の3列目のはどうなのかというと、「ややフロアが高くヒザが上がる」という感じ。体育座りとまではいかないけれど、大人が乗ると少しヒザが上がり気味になります。「少し」というところが判断が分かれるところ。試乗などを通して及第点として納得できるかどうか、座ってみて判断したいポイントです。
複雑な形状を作ることができる樹脂製の薄型燃料タンクを後輪前に配置、コンパクトなダブルウィッシュボーンを設計して、苦心の末に達成できたんだとか。4WDのスペースも必要だし、難しかったことでしょうね。
3列目の機能性
シートの造り
シートクッションもきちんと厚みを持たせてあります。ありがちなペラペラのシートではない点は好感が持てます。
シートの厚みを優先したため、3列目を格納して荷室を広げたときに、3列目の背面部が完全フラットにならず若干の斜度が付いてしまいます。残念なことではあるのですが、3列目の快適性を優先した開発者の意図がよく出ていますよね。
シートの造りや厚みはエスティマの3列目より上という口コミもあるほどで、(この口コミが本当かどうかは別として)少なくとも簡易的ではなく良心的なシート設計になっていることと思います。
もちろん、3点式ELRシートベルトを装備ですし、 3列目までカバーされたカーテンエアバッグが「標準装備」 なのも良心的ですね。
乗り降りのしやすさ
スライドドアではないクロスオーバー7では、3列目からの乗り降りのしやすさも気になるポイントかと思います。
3列目への乗り降りは、2列目の背もたれのレバーを使ってシートを操作して通路を造ります。ワンタッチなので手間には感じません。
しかしながら、2列目左右のシートベルトはピラーに付いているため、最近のミニバンのように2列目シートベルトをしたまま降りるということはできません。そもそも、2列目に人が乗ったまま降りられるほどのスペースは開いていないので、この点は特に心配しなくても良し。
開口部は、さすがにスライドドアに勝ることはないものの、90度近く開くドアや足元をギリギリまで広げた開口部で、降りやすいような配慮はされています。とはいえ、狭くて十分にドアを広げられない都内の駐車場などでは、3列目からの乗り降りは苦労することと思います。
がんばってはいますが、さすがにスライドドアに軍配があがりそうです。
静かさ
静粛性にも定評があるクロスオーバー7。3列目と運転手が普通に会話できるほどで、高く評価されています。
最近の箱型ミニバンもだいぶ良くなっていますが、箱型よりは室内空間の容積が少ない普通乗用車の方がロードノイズが反響しづらく、静粛性の面ではアドバンテージがあります。
エアコンの効き
エアコンは1列目のエアコンからしか吹き出し口がないため、夏場は暑く感じます。ライバルミニバンでは2, 3列目用の吹き出し口が天井に付いていることもありますが、クロスオーバー7にはないんです。
加えて窓面積が多いので、3列目といえどもそれなりに日差しが入ってきます。人によっては、赤外線カットフィルムを装着しているようです。
暖房についてはフロアに専用吹き出し口が付いているため心配はありません。
まとめ
クロスオーバー7の3列目は、SUVはロールーフミニバンに比べて優れた居住性を持っていて、箱型ミニバンに迫るところに位置していることがお分かりいただけたかと思います。
大人でも十分実用的で、1、2時間の移動であれば問題ないとよく評価されているため、親子3世代のちょっとした旅行位までなら対応できますね。
シートの座り心地や座面のヒザの浮き具合が、実際に試乗して確認していただきたいポイント です。では!
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