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トヨタ シエンタの収納力!トランクの使い勝手を調べて整理しました

シエンタは、コンパクトなボディに広いスペースと考え抜かれた使い勝手が魅力!

実際どれほど優れているのかは、カタログを眺めるだけではよくわからないですよね。

今回の記事では、シエンタのトランクと小物収納にポイントをまとめて、ライバルの「ホンダ フリード」との比較を絡めながらご紹介していきたいと思います。

トランクの広さ

シエンタは先代に比べて10cm強しか全長が伸びただけでほとんどボディサイズは変わっていません。しかし床面の低さとコンパクトな内装で想像以上に室内が広いのが特徴ですよね。

子供が育つに連れて、持ち運ぶ荷物も買い物の量も増えます。加えて行動範囲も広がって、外遊びの道具やキャンプや釣りなどお子さんと過ごすための道具のバリエーションも増えますよね。

そんな子育て世代にとってミニバンは、荷室の積載量も大きな魅力です。早速そのサイズから見ていきましょうか。

サードシート格納時

フリードとともに属する「ミニミニバン」のクラスでは、普段遣いでは3列目を格納している方が多いですね。フリードに乗る私の実家でもサードシートは格納されています。

3列目のシートを2列目の下に格納するのが、初代から受け継がれるシエンタの特徴。

フリードの左右への跳ね上げ式のようにトランクの左右方向が圧迫されることもなく、斜め後方の視界が遮られることがありませんよね。

荷室の床面もフラットになるし、旅行トランクのような大きな荷物も入れやすく、収納スペースは十分です。

サードシート使用時

3列目使用時は、どうしても十分なトランクの容量は確保できないと正直感じましたね。

3列を使ったフル乗車で旅行をすると荷物を収納するのに四苦八苦します。これはフリードでも同様で、このクラスでは覚悟せざるを得ないポイント。

スペースはシエンタもフリードもさほど変わりませんが、3列目のシートの下にはフリードの方が若干余裕があり、小物や潰したくないものを置くことができます。

セカンド・サードシート格納時

3列目を2列目下にダイブダウンさせて、2列目も前側に跳ね上げることで奥行きを拡大することもできます。

床面の段差もない(隙間は多少開きますが)、高大な荷室スペースが出来上がります。引っ越しの手伝いとか、幼稚園や学校、スポーツクラブでのイベント時の荷物運びなど、活躍すること請け合いです。

十分な奥行きではあるんですが、1,430mmの荷室長では車中泊は難しそうですね。シートをフルフラットにすることもできないし、車中泊に向くクルマではないです。

トランクの使い勝手

シート格納の手間

3列目を格納する場合には、2列目を前方に跳ね上げてその下に格納する必要があります。

格納の手順自体は全く大変ではないんです。しかし、2列目にチャイルドシートやジュニアシートがあったり、子供の小物が乗っていたり、という実生活のシーンでは2列目の荷物を退かせて跳ね上げるのは面倒です。

同じ機構を持つフリードの前身のモビリオに乗っていたときにその面倒さを実感していました。

たまにしか3列目使わないのであれば格納しておけばいいのでしょうが、2週1回とか微妙な頻度であれば、3列目の背もたれだけ倒して荷物スペースを確保しておく方がマシかもしれません。

実家のフリードもそうやって使っているときもあります。

シートアレンジ

2列目は3人乗りのベンチシートにも関わらず、左右独立してダイブダウンできるのはいいですね。

2列目真ん中の人にとってはシートの真ん中が分割されているわけで、シート座り心地は厳しいでしょうけど…。

右半分だけ長いトランクスペースにするというアレンジは問題なくできます。特に奇をてらうようなものはありませんが、必要十分なアレンジが用意されています。

汚れ対策

荷室の床面は普通のカーペット系の素材です。特にゴム系の素材であったり防水であったりはしないため、汚れの対策は考えた方がいいかもしれません。

砂だらけの子供の荷物だけでなく、ベビーカーで砂が入ることもありますから、毛足に砂が入り込むカーペット系の素材は掃除が面倒ですよねぇ。

純正品でなくともラバーマットなどのアフターパーツは出回っているので、チェックしておくといいかと思いますよ。

ちなみにこれはフリードも同様です。

開口部

開口部はヒザ位の高さで申し分なく低く、左右幅も十分確保されています。

フリードと比べると多少の差はありますが、実感として優劣は感じないかと思います。

ユーティリティー

荷物フックなどの荷室ユーティリティーは特に用意されていません。

浅めではありますが床下収納があります。2代目フリードでは床下収納がなくなってしまいましたが、常備しておきたい小物などがあるとやっぱり便利ですよね。

小物の収納力

まるで部屋かのような多彩な収納もミニバンの魅力ですよね。ミニミニバンであるシエンタであっても小物収納には余念がありません。

子育て世代は、大きな荷物だけでなく小物も様々必要になるもの。小物を入れるポケット類を見ていきましょうか。

1列目

左右の独立したドリンクホルダーはもちろん、スマホなどを置ける棚(オープントレイ)もあります。

フタ付きの収納としては、グローブボックスに加えてインパネ上部にもボックスがあります。このインパネボックスは内側が明るい色合いのキルトっぽい造形になっていてオシャレ。トヨタ、やるなぁ。

助手席にはコンビニフックがあり、これが非常に使いやすい。

朝ごはんを買って食べながらレジャーに出かけるというシーンは良くあると思いますが、オニギリやサンドイッチなどの入ったコンビニの袋をぶら下げて使うには非常に使いやすい位置にあると思います。ゴミ袋にも使えるしね。

ドアには、冊子などを置けるようなドアポケットとドアハンドルにスマホが置ける大きさを確保しています。ドアポケットにはペットボトルも置けちゃいます。

サンバイザーには運転席と助手席の両方にミラーがあり、チケットホルダも付いています。

まぁこの辺りは最近では定番の装備ですね。

運転席には小物類を置く場所が少ない印象。近所の移動では一人で乗ることも多く、運転席周りの収納って重宝しますよね。フリードはメーターのところに小物が置けるようになっているんですが、そういうユーティリティーもあればうれしいですね。

エンジンスタートボタンの前に小さな小物入れが一応ありますが、あまり使い勝手はよくなさそう。セーフティーセンス装着車では、このポケットがスイッチで埋まります。

2列目

定番ですが、シートバックポケットは助手席側だけに付いています。

ドリンクホルダーはスライドドアに用意してあります。スマホや冊子を置けるポケットも。

6人乗り仕様を選ぶと2列目の真ん中の座面が小物置きになります。ポケットと言うよりはトレイなので浅めです。ペットボトルは倒れそうで不安。

3列目

3列目にも壁側にドリンクホルダーと小物置き、冊子類置きの3つがあります。

3列目まで冊子類を置く場所があるのは珍しいですね。

ライバル「フリード」との比較

ガチンコのライバルであるフリードと比較検討もしてみましょうか。

トランクの広さ

トランクの広さはシエンタに軍配が上がりますね。

シエンタ フリード
高さ 1,085 1,255
955~
1,150
700~
1,260
奥行き
(3列モード)
370 250
奥行き
(2列モード)
970 985
 奥行き
(1列モード)
1,430 1,400
(ベンチシート仕様)

高さこそシエンタの方が低いですが、荷物をそこまで高く積み上げることはないので大きな欠点とも言えないかと考えています。

フリードは、跳ね上げ式がゆえに丈夫の左右幅が圧迫されてしまうのがデメリット。しかしながら3列目シートにしっかりと厚みがあるクッションを使っていることはフリードの美点でもあります。2列目下に格納できるように設計するとどうしてもシートの造りがコンパクトになってしまいますからね。

サードシートの座り心地か、荷室の幅か、どちらが優先かによって判断するのが吉。

荷室の床面のフラットさはフリードが優れている一方、床下収納はシエンタにしかありません。

トランクが優先なのであれば、シエンタを選ぶ方がメリットは大きい印象ですね。

シートアレンジ

荷室に着目するとシートアレンジには大差ありません。

居住性を考えるとほぼフルフラットになるフリードが良いと思いますが、ことに荷室については両車ともに必要なアレンジはできるようになっています。

開口部

開口部はボディにめいいっぱい広くとってあり、数値上の差はあれども大差はありません。

勝敗を分ける要素にはなりませんね。

シエンタ フリード
高さ 1,040 1,110
1,100 1,080
低さ 505 480

小物の収納力

小物の収納はフリードが大きくリードしています。

とにかくあちこちにポケット類がありますし、シエンタで不足気味な運転席周りに使いやすいトレイがあるのが好印象。

小物が多めだという自覚がある方にはフリードの内装もぜひチェックしてみて欲しいと思います。

まとめ

シエンタの荷室・収納について様々な観点からチェックしてきましたが、特に広さにおいてシエンタの優れたポイントを確認できましたね。

ポイントなるのは3列目の格納。3列目を出し入れが多く、2列目にチャイルドシートを取り付けているときには、シエンタは面倒に感じます。出しっ放し、もくしは仕舞いっ放しであれば気にしなくてもいいでしょう。

収納については、今どきのクルマとしては平均点でした。逆の言い方をすると、大きく困らない程度のレベルは確保できています。

ミニミニバンと言えど、十分な実用性を備えたシエンタでした。

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