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トヨタノア/ヴォクシー/エスクァイアの荷室は幅広!トランクの広さや小物収納を調べてまとめました

3代目となったノア/ヴォクシー/エスクァイアは、待望のハイブリッドモデルの追加と、低床化や全長増による使い勝手の向上が注目されました。

 

その結果ライバルと比べて非常にバランスが取れたモデルとなり3代目でも高い人気を保ち続け、ライバルのフルモデルチェンジの中でも確実に売れ続けているあたり、トヨタの商品力強化の底力を感じます。

今回の記事では、低床化や室内空間の見直しが荷室や小物収納の点においてどのように優れているのか、ライバルの「日産 セレナ」や「ホンダ ステップワゴン」と比べながらご紹介していきたいと思います。

トランクの広さ

ノア/ヴォクシー/エスクァイアの属する「ミドルサイズミニバン」は最も人気が集まるカテゴリー。5ナンバー枠というボディサイズの制約の中で優れた使い勝手を実現するため、各社の手の込んだ工夫や細かく付き届いた配慮が多く見られます。

ノア/ヴォクシー/エスクァイアは3代目(R80G系)となり、荷室空間に以下のような特徴を持っています。

  • 3列目を跳ね上げたときに、3列目窓に埋め込まれるようになった
  • 室内高140cmを誇る広大な空間
  • 2列目のロングスライド機構の採用

これらが作り出す特徴は具体的に何なのか考えていきましょう。

子供が育つに連れて、持ち運ぶ荷物も買い物の量も増えます。加えて行動範囲も広がって、外遊びの道具やキャンプや釣りなどお子さんと過ごすための道具のバリエーションも増えますよね。

そんな子育て世代にとってミニバンは、荷室の積載量も大きな魅力です。早速その広さから見ていきましょうか。

サードシート使用時

 

ノア/ヴォクシー/エスクァイアで3列目シートまで使える状態にしたときには、さすがに広大とは言えない荷室空間ですが、今回からはかなり大きな床下収納が追加されたことによって想像以上に荷物が積めるようになりました。

床下収納はハイブリッドモデルではアクセサリー系のバッテリーが床下収納の一部を占有するため若干小さくなります(走行用のバッテリーは一列目の下)。それでもたっぷりとした床下収納の容積はクラストップではないかと思います。ちなみにオプションのスペアタイヤを選ぶと床下収納はほぼ埋まってしまいます。当然と言えば当然か。

また、3列目シートの座面も高めでシート下の空間もライバルより多い印象。旅行などで荷物が多い場合にはこのシート下も活用することを考えたいですね。

具体的な寸法は以下のようになっています。

ノア ステップワゴン セレナ
荷室長 475 500 360-480
荷室幅 980-1,280 985-1,220 940-1,120
荷室高 1,240 1,290 1,220

特に目立った機能性があるわけではないんですが、ライバルの中では一番使い勝手がいいのではないかと思います。

サードシート格納時

 

サードシートを跳ね上げて格納すると、3列目の左右の窓にピッタリとはまり込みます。

後方斜めの視界こそ悪くなるものの、3列目の窓の空間を活用するという工夫はすばらしい。同じく跳ね上げ式のサードシートを採用するセレナの荷室幅と比べても荷室の左右幅が全然圧迫されていません。

跳ね上げたシートの裏面にも工夫が。

跳ね上げたときのシート裏下側の方が薄くなるように設計してあり、実質の荷室幅を圧迫しないように配慮されてあるのです。

本来なら3列目が床下収納であるステップワゴンがダントツで荷室が広くなるはずですが、ノア/ヴォクシー/エスクァイアが跳ね上げ式のデメリットを払拭するこの工夫を盛り込んだために、ステップワゴンのリードを許していません。

寸法上は以下のような数値になっています。

ノア ステップワゴン セレナ
荷室長 1,220 1,180 1,150
荷室幅 980-1,280 985-1,220 750-1,120
荷室高 1,240 1,290 1,220

荷室空間の容積や荷室の床面積で見るとステップワゴンの方が上はあるのですが、荷室が何が何でも最優先という事情がないのであればノア/ヴォクシー/エスクァイアは十分に満足できる荷室空間を持っていると考えられますね。

セカンド・サードシート格納時

 

2列目は7人乗りのキャプテンシートか、8人乗りのベンチシートのどちらを選ぶかで変わってきます。

7人乗りは1列目ギリギリまでスライドさせて寄せることになりますが、8人乗りのベンチシートであれば座面をチップアップさせてさらに荷室長を確保することができるのです。このクラスでチップアップできるのは三菱デリカ位だと思いますので希少ですよ。

ノア ステップワゴン セレナ
荷室長 7人乗り
1,690
8人乗り
1,770
1,700 1,660

2、3列目も荷室に使う場合には、ノア/ヴォクシー/エスクァイアがライバルと同等以上となる結果。

ちなみに車中泊をするのであれば2,3列目をフルフラットにすることになるかと。荷室にマットを引くには少し奥行きが足りないかと思いますよ。

トランクの使い勝手

シート格納の手間

 

跳ね上げ式の大きなデメリットが「格納時の大変さ」ですが、3代目ノア/ヴォクシー/エスクァイアはバネで跳ね上げる形式を採用していて至って簡単。

とはいえ、セレナも軽く格納できるように進化していますし、ステップワゴンはそもそも床下に入れるだけです。ライバルとの差別化要因とまでにはなっていません。むしろ跳ね上げ式のデメリットを克服したというべきか。

シートアレンジ

 

シートアレンジも各社同じようなレベルになっていて、各社同じようなことができます。

逆の言い方をすると、ノア/ヴォクシー/エスクァイアにしかできないようなシートアレンジもないです。

特徴である2列目シートのロングスライド機能を活かして2列目を後ろに大きく下げ、1列目と2列目の後ろに買い物の荷物を置いて使うユーザーも多いようです。運転席に乗り込むときや子供をチャイルドシートに乗せたときについでに荷物を置ける方が手間が省けますもんね。わざわざトランクへ回る方がメンドクサイ。

汚れ対策

荷室の床面は普通のカーペット系の素材です。特にゴム系の素材であったり防水であったりはしないため、汚れの対策は考えた方がいいかもしれません。

砂だらけの子供の荷物だけでなく、ベビーカーで砂が入ることもありますから、毛足に砂が入り込むカーペット系の素材は掃除が面倒ですよねぇ。

純正品でなくともラバーマットなどのアフターパーツは出回っているので、チェックしておくといいかと思いますよ。

ちなみにこれはライバルモデル達も同様でした。

開口部

 

荷室の開口部の高さは十分に低いです。

一番はステップワゴンなのですが、ノア/ヴォクシー/エスクァイアでも十分に低いので決定的な優劣にはならないと思いますね。

ノア ステップワゴン セレナ
開口部下端の高さ 530 470 530

ユーティリティー

豊富な床下収納スペースは上述の通り。

セレナの「デュアルバックドア」やステップワゴンの「わくわくゲート」のような荷物の出し入れに対する奇策はありません。

小物の収納力

 

まるで部屋かのような多彩な収納もミニバンの魅力ですよね。

セレナやステップワゴンからすると若干もの足りない気もするノア/ヴォクシー/エスクァイアの小物収納ですが、それなりに充実はしています。細かく見ていってみましょうかね。

1列目

まずドリンクホルダーは左右のドアとインパネ中央に引き出し式のもの、合計4つがあります。

特にインパネに付いているものが面白くて、通常の丸い穴のあいたホルダーだけでなく、紙パックのドリンクも置けるように工夫されています。たしかに、紙パックの飲み物を飲みたいときに困ることも多いのでこの配慮は嬉しいですよね。

続いてボックス類。

運転席側はナビの下に小銭入れやカード入れ位が置けそうな収納が一つとそのさらに下の足元に小さなボックスがあります。この足元のボックスにはシガーソケットがあるので、スマホを充電しながら立てかけておくなんて使い方がですますね。あとは窓側の送風口の下側にカードホルダーが一つ。ちょっと物足りない印象です。

助手席側はグローブボックスとオープントレイ、そして上部にフタつきのトレイと、ライバルと同等です。

天井にはサングラスホルダーがある他、残りは冊子類向けのドアポケットがある位。

少ない訳ではないですが感動するほどでもない、といえば良いでしょうか。

2列目

セレナとステップワゴンが運転席と助手席にシートバックテーブルを採用する一方、ノア/ヴォクシー/エスクァイアは2017年7月のマイナーチェンジでようやく助手席側だけにテーブルが着きました。

定番のシートバックポケットは助手席にあり、上級グレードでは運転席と助手席の両側に付きます。シートバックにはコンビニ袋を掛けられるフックも。

ドリンクホルダーはテーブルの2つに加えてドアポケットの2つ、そしてキャプテンシートの間の簡易テーブルに、2つ、ベンチシートの真ん中席から出てくるボックスに2つ、と合計6つを利用シーンに合わせて選べるようになっています。

スライドドアにはドアポケットもあります。

こちらもライバルにも同等かそれ以上のものが用意されているため、ノア/ヴォクシー/エスクァイアを選ぶメリットとはなっていません。

3列目

3列目はドリンクホルダーが窓の下に1つずつ。

ライバルに比べて寂しい印象が否めません。

ライバル「セレナ」と「ステップワゴン」との比較

 

ガチンコのライバル達との比較もしてみましょうか。

トランクの広さ

すでに最初のトピックで記載した通り、トランクの絶対的な広さはステップワゴンに軍配が上がります。しかし、それに匹敵するほどの荷室空間がノア/ヴォクシー/エスクァイアにはあります。

特に2・3列目を全て荷室に使う場合、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの8人乗り仕様であれば最も広いスペースを確保することができますよ。

 

荷室を広げようとすると、乗り心地に影響するシートの厚みや大きさと天秤にかけることになることが多いですが、その点においては乗り心地重視のセレナと荷室重視のステップワゴンの間を絶妙にバランスしているのがノア/ヴォクシー/エスクァイアです。

シートアレンジ

荷室に着目するとシートアレンジには大差ありません。

が、特に不満もないかと思います。

開口部

開口部はボディにめいいっぱい広くとってあり、数値上の差はあれども大差はありません。

勝敗を分ける要素にはなりませんね。

ノア ステップワゴン セレナ
高さ 1,240 1,460 1,210
1,200 1,180 1,190
低さ 530 470 530

小物の収納力

小物収納のバリエーションと手の行き届いた利便性という意味では、セレナがリードしていると感じます。ステップワゴンも十分豊富ではあるのですが、さらに上を行っていますね。

このライバル2車に比べると地味な印象のノア/ヴォクシー/エスクァイア。

私の妻の場合セレナの充実した小物収納を見て、セレナ以外は眼中になくなってしまいました。。。小物収納を重視する場合には是非セレナの実車も見てみることをおすすめします。

まとめ

今回は、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの荷室・収納について様々な観点からチェックしてきました。

ノア/ヴォクシー/エスクァイア(R80G)はC27系セレナやRP系ステップワゴンからすると、モデル的には最も古いものになってしまいました。そのため、2017年7月のマイナーチェンジでシートバックテーブルを付けるなどテコ入れをしていますが、細かな小物収納までは対策しきれていない印象を受けます。

一方で荷室や室内空間をに目を向けると、基本的な設計が最も優れているのはノア/ヴォクシー/エスクァイアかなと思っています。

マイナーチェンジで外観にさらに磨きを掛けたことで、これからも売れ行きは衰えないのではないかと思っていますが、どうでしょうか。熾烈なMサイズミニバンの戦いから今後も目が離せないですね!

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