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トヨタ新型シエンタの燃費はさすがの実力!実燃費まとめとライバル比較しました

トヨタの2代目シエンタ(P170G系)は、比較的コンパクトな車体サイズによる高い経済性が魅力の一つ。

日常の足から家族揃ってのお出掛けなど広いシーンをカバーできるため、5人家族の我が家のように家族の人数が多いと重宝します。

2代目になったシエンタではハイブリッドが注目されがちですが、ガソリンエンジン車の燃費もあなどれません。

今回の記事では、2代目シエンタ(P170G系)の燃費を細かく見ていきたいと思います。

カタログ燃費(JC08モード)

まずはカタログ燃費からチェックしてみます。

駆動形式 グレード 燃費(km/l)
FF G(7人乗り) 20.2
FF G(6人乗り) 20.2
FF X 20.2
FF X Vパッケージ 20.6
4WD G 15.4
4WD X 15.4
4WD X Vパッケージ 15.4

FFは全てのグレードで20km/l超えという非常に優れた燃費です。

一方で、4WDではガクっと燃費が落ちていますね。最近の生活4WDは本当に滑ったときにしか4WDにならないため、普段乗りでは数%しか悪化しないことが多いのですが。

それもそのはず。

エンジンの型式自体が2WDと4WDで異なっています。4WDのエンジンは高効率なミラーサイクルとならないため、特に低負荷時の燃費が及ばないことと思います。その上アイドリングストップも付いていません。この2点から5km/lも燃費が悪化しているんですね。

街乗りでの実燃費

具体的に実燃費を見ていきましょう。

最初は、シエンタが使われることが多いと思われる街乗りのシーンから。ストップ&ゴーが多く、燃費の面においてはガソリンエンジン車の最も苦手とする状況です。

自動車評論家の測定結果としては「オートックワンの燃費レポート(激売れ「シエンタ」の魅力とは?ガソリンモデルの実燃費テストで見えたこと)」から引用させていただきます。

これに口コミを加えて実燃費を見ていきましょう。

情報元 燃費(km/l)
オートックワン記事 12.6
口コミ1 12
口コミ2 15
口コミ3 12-14

カタログからは大きく乖離してしまいますね。

とはいえ、アイドリングストップによって10km/lは下っていません。ノアなどのミドルサイズミニバンが10km/lを下回ることを考えると、ボディサイズの違いが低燃費に効いていることがわかります。

一般的なコンパクトカー感覚で乗れる燃費ですよね。

郊外路での実燃費

次は流れのよい郊外路。

ガソリン車では伸びやすいシーンでありますが、シエンタの場合は15.0km/l前後というところ。

決してパワフルではないにしても、家族でお出掛け用途には十分なエンジンパワーと評されていますし、ノア3兄弟をやはり上回れているため納得感は高いかと思います。

情報元 燃費(km/l)
オートックワン記事 15.2
口コミ1 13-15
口コミ2 15-18

高速道路での実燃費

最後は高速道路の燃費です。

一般的に高速道路を巡行するのが最も効率がよく、燃費も伸びやすいですが、ミニバンにおいては車重やボディの空気抵抗が大きいため、エンジンパワー等のバランスによっては思ったように伸びない車種もあります。

シエンタの場合は、伸びるパターンのようでカタログ燃費に近い値をマークすることができていました。口コミの中にはカタログ値越えも報告されていましたから、巡行速度や路面のアップダウンによってはさらなる数値も期待できるってことですね。

情報元 燃費(km/l)
オートックワン記事 19.6
口コミ1 18
口コミ2 22.3
口コミ3 20

実燃費を比較!

ライバルモデルと実燃費を比較

ライバルのガソリンモデルと比較してみます。

ライバルといえばやっぱり「ホンダ フリード」でしょう。最新型の2代目フリードのガソリンと実燃費を比較してみましょうか。

P170G シエンタ GB5 フリード
街乗り 12.6 13.4
郊外 15.2 15.5
高速 19.7 20.3

結果的には誤差レベルと言えるほど肉薄した燃費になりました。ちなみにカタログ値も同等値です。

特に苦手なシーンの差も出ず同等となっていますから、フリードと比較検討する際には燃費で判断すべきではなさそうですね。

一方で、エンジンのパワーで言うとシエンタが100PSに対してフリードが130PSと、フリードが大きくリード。フリードに採用された新型エンジンは、ECOとパワーの両立がウリ。このパワー差をどう感じるかぜひ試乗で乗り比べていただくのが良いかなと思います。

シエンタが採用している燃費対策とは

2NR-FKE型エンジン

トヨタの新型高効率エンジンとして、カローラのマイナーチェンジを皮切りに採用が広がった1.5Lガソリンエンジンです。

熱効率38%以上という高い効率を発揮します。

技術的にはある意味では地味な技術の積み上げによって生み出されたエンジンで、燃焼完了を早くし・圧縮比を高め・ロスを低減するということを突き詰めて38%という数値を達成しています。

ハイブリッドに使われているエンジンでは出力やトルクなどを多少犠牲にしてもモーターでアシストすることができます。この「38%」は少し前にハイブリッド専用エンジンで到達した数字でもあります。このNR型エンジンでは「非ハイブリッド車で同じ水準に達成した」というのがスゴイ、というわけですね。

しかしながら、ホンダフリードに搭載されているL15Bと比較すると、パワーでもトルクでも負けてしまっています。パワーではフリードの132psに対して109psですから、大幅に違います。前述の通り実燃費も結局同程度になっているので、2NR-FKEは影が薄いことは否めません。

フリードは直噴化でパワーと燃費の両立を狙っている一方、2NR-FKEではあえて直噴化はしていません。憶測ですが、直噴化によるコスト増を避けたんでしょうか。それぞれのメーカーの特色が出て面白いです。

まとめ

2代目となったP170G系「シエンタ ガソリンエンジンモデル」の燃費について、カタログ燃費や実燃費のチェック、ライバル比較などを行ってきました。

 

シエンタは街乗りでも10km/lを下回らない実燃費を達成し、高速道路では20km/l前後とカタログ値と同水準の燃費をマークしています。年間の走行距離が少ない場合には、ハイブリッドを選ばなくとも十分な燃費だとも言えるような高水準です。

一方でフリードが低燃費と気持ちの良いパワーを両立していることに対しては、シエンタの部が悪いのも確かです。

特にエンジンのフィールなど気にならない方も多いでしょうが、試乗のときにこのことを頭の片隅において違いをチェックしてみるのもいいと思いますよ。では!

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