G29[ロジクール Driving Force]レビュー
ハンドルコントローラー『Logicool Driving Force G29』を購入しましたので、レビューをお届けします。
一番感動したのはブレーキタッチ。ハンドルコントローラーのゲーム感が抜けきれなかった正体はこれだったかと思えるほど。実車、特に市販車をレースゲームやシミュレーターで運転するのには最適なコントローラーです。
レースゲームのコアなファンというよりは、実車好きがレースシムをどう楽しめるかという視点で書いていきます。
それでは、詳細をお送りします。
Contents
Driving Force G29の評判に対する感想
G29は発売(2015年6月25日)から時間が経っていることもあって、レビューや口コミが多く存在しています。
ここではそんな事前情報に対し、実際に使ってみた感想を記載していきます。
ブレーキのペダルタッチが秀逸
冒頭に申し上げたように「G29」の一番のセールスポイントはそのリアルなペダルタッチだと私は思います。
G29では2段階のバネ機構を使うことにより、初期のペダルタッチから、ブレーキパッドがディスクに当たって押し付けていく時のタッチの2種類を表現しています。
特に2段階目のバネは非常に硬く、フルブレーキングをするためには結構思い切って踏み切る必要があります。フルブレーキの後に、ブレーキを抜きながら旋回姿勢を作っていく過程はずいぶんとリアルに感じます。実車のシミュレーターとして使う場合には非常に優れた内容になっていると感じます。
逆の言い方をすると、レースゲームとしてタイムを突き詰めるという場合には合わないという感じ方をする意見も見られます。
ペダルストロークの位置でブレーキ調整をする方が走りやすいと感じる場合には、私と異なる意見になるかもしれません。
これはハンドルコントローラに何を求めるか、によって変化するため、何が正解という訳ではないでしょう。私個人は実車の代わりに楽しみたい方なので、このブレーキタッチは素晴らしいと感じました。
FFBの騒音は思ったよりも気にならない
G29を購入する際の比較対象としては、価格の近い『Thulastmaster T300RS』が候補になることが多いかと思います。
T300RSはフォースフィードバックのモーターが強力かつベルトドライブによる静粛性が大きなウリ。G29のギア駆動によるダイレクト感は良いのですが、静粛性が難点と言われることもあります。
私の場合は、G29の騒音は特に気になりませんでした。
普通のスピードでハンドル操作している分にはほぼ無音。カウンターステアのような高速な操作のときにはギア鳴りします。しかし耳障りな音質・音量ではなく、近所迷惑などは気にしなくても良さそうに思います。
前評判より高級感がある
高級感はT300RSが上という声もありましたが、G29も金額に見合った品質だと思います。
手縫いのパンチングレザーのハンドルは、触り心地がちゃんと「ハンドル」していますし、アルミ製のパドルシフトレバーやハンドルのフレームなど価格相応の雰囲気が出ています。
パドルシフトレバーなんて、一般市販車は樹脂カバーされている方が多いですからね…。クリック感もCX-8より良いなと思ったほど。
十字キーやボタン、セレクトダイヤルなどの部品の「プラスチッキー」さ、差し色の青がむしろマイナスになっているんだと思いますが、その内容自体はチャチだとは感じませんでした。
改良して欲しい点
ペダルユニットのコード配置
ペダルユニットから出ている、ステアリングユニットへ接続するコード。この出ている場所がイマイチです。
上述の通りブレーキタッチがハードになった分、ペダルユニットがズレないようにストッパーをしているんですが、ストッパーに当たってコードが折れ曲がってしまい断線しそうで心配。少し配慮してもらえると安心して使えそうです。
ラバーのマットに乗せたり、少し斜めに配置するプレイシートの場合などストッパーがいらないシチュエーションでは特に気にする必要はないかと思います。
ハンドル径の小ささ
ハンドル径が280mmとT-300RSの300mmと比較しても小さく、カウンターのように一気にハンドルを回すときにやりにくく感じます。
同様にDシェイプも回しずらいというのが本音。。 レーシングカーのように狭いコックピットなわけでもないし。雰囲気重視だということはわかりますけど。
ハンドル径を広げると各部に掛かるトルクが増え、部品強度やモータートルクなど影響が大きいのだろうと想像しますが、上級モデルでも良いので、ハンドル径を大きくしたバージョンを作って欲しいなと思ってしまいます。
とはいえ、これも市販車ではなくレーシングカーをメインで遊ぶ場合はそこまで気にならないかもしれません。
まとめ
今回はPS4、PS3、PC向けハンドルコントローラー、logicoolの「Driving Force G29」のレビューをお届けしました。
ダイレクトなフォースフィードバックの感覚と、ブレーキのかっちりしたフィーリングで『グランツーリスモスポーツ』が別物のように面白くなります。
実車でモータースポーツをやったことのある方であれば、ブレーキ操作がいかにキモになるかという点同意して頂けるとおもいますか、その「キモ」がリアルになるとこうも違いを感じられるのかと痛感します。
Fanatecのように高級なデバイスではなく、この価格(といっても高いですが)でこのフィーリング。買いだと思います。
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