私の不人気車を下取り価格の5倍で買ってもらった話

新車購入にあたってディーラーから提示された下取り価格が燦燦たる結果でした。
ディーラーとの交渉の余地もなく、「これ以上は出せないから他を当たってくれ」と直々にアドバイスされる始末。
不人気車だし仕方ないのかなと思いあきらめかけてたのですが、一か八か試した買取業者が大当たり。
結果として下取り価格の5倍以上で買い取ってもらうことに成功しました。
本記事では、私の体験談をご紹介するとともに、身をもって学んだ高く買い取ってもらう方法についてお伝えしたいと思います。
Contents
燦燦たる下取り価格
車の買い替えに当たり、下取りに出そうとしていたクルマは「ホンダ エディックス」です。
H19年式の後期型最上グレードの24S。妥当な白色。走行距離84,000km弱でした。
状態は年式相応といった感じで、ぶつけて修復した箇所はあちこち。そのままにしていた小さな凹みもあります。
残念ながら不人気車で2017年現在は絶版。モデル落ちしています。
それ故に大して期待していなかった下取り価格。日産やトヨタ、三菱などディーラーを回っていたときの下取り価格は約10万円。現実は厳しいなと思いつつクルマ選びを続けました。
しかし、そこから最終的に購入契約をした時点では、車検が残り8ヵ月から2ヵ月まで減ってしまい極端に価格が低下。ディーラーマンから提示された価格は3万円でした。。
ディーラーマンからは「ウチではこれ以上はがんばっても出せません」。これ以上を望まれる場合は買取業者など他をあたって下さい、としっかり釘を刺される始末。
中古とはいえ、当時200万円前後で購入した愛車が「3万円」と言われると、正直かなり応えました。。
中古品としての再販時の価値をベースにして買取価格が決まるとは言え、愛車に掛けていた愛情までも価値なしと言われたような錯覚まで覚え、なんとも居たたまれない気持ちに。
しかし、「他を当たってくれ」と言われた以上、意地でも少しでも高い価格で売りたい。
「他を当たって」みることにしました。
苦手意識があった買取査定
他を当たってみると言っても、買いたいクルマがある以上は他のディーラーで売るという訳にもいきません。
買取業者に当たってみるしか選択肢がありませんでした。
高く売るなら「一括見積」か「オークション」がどちらかの形式が一般的な選択肢になります。
ですが、私は交渉がド下手。
新車購入時にも一切の価格交渉をしていないほど、苦手です。なんとラクショーな消費者…。
しかも、一括見積は「引っ越しの一括見積」で経験していて、一斉に見積しにくる業者にそれぞれ電話応対して、見積応対して、そして価格交渉をするという手間がイヤでしかたありませんでした。
でも、今回は価格が価格ですから逃げられそうにありません。
観念して2つのサービスに絞ることにしました。
一括見積とオークション代行サービス
最終的に選んだのは次の2つのサービスです。
- 楽天オート
- ユーカーパック
「楽天オート」はいわゆる一括見積サービスで、一回の登録で「ガリバー」などの大手企業を含む数社へ見積依頼をすることができます。成約時には楽天ポイントを1,500ポイントもらえます。気持ち程度。。
「ユーカーパック」はオークション代行サービス。ヤフオクと違って、プロの見積をベースにした最終落札価格をベースに、オークションへの出品などの手続きはすべて代行してくれるサービスです。複数社へ応対する必要はなく、ユーカーパックとだけ話をしていれば話が進みます。
相見積もりが上か、オークションが上かと思いながら、おそるおそる登録してみました。
一括見積は思わぬ方向へ
「楽天オート」への登録は非常に簡単。パソコンを使わなくてもスマホで十分です。
私は通勤電車の到着待ちのホームで「サクっと入力」してしまい、直後に乗った電車の中で鳴り止まぬ着信バイブの嵐にヤキモキ。。
登録後は本当に数秒も掛からずに電話が掛かってきます。登録は電話応対できる時間にやるのが吉。
登録したのは平日。実際の査定は週末にやってもらおうと思っていました。
しかし、まっさきに掛かってきた電話で、その日の夜(木曜)に見せてもらえないかとお願いされ、仕方なく20:00頃で約束をすることに。
矢継ぎ早に、次から次にかかってくる電話。
それぞれの会社から「最短の査定日はいつか?」と聞かれて、最初の会社と同じ20:00から一斉に査定することになったんです。
その数5社。
電話応対にはそこそこ時間は掛かりましたが、査定とその後の交渉は一回で済むことになってしまいました。しかも自宅に来てくれる出張査定。
持込査定よりもむしろ楽な展開になってしまいました。
来たる集団査定は「競り」になることに
20:00から始まった査定。
時間になると総勢6社の出張査定員が集まり寄ってたかって私の愛車の査定をはじめました。
査定が終わると各社の査定員の皆さん口を揃えて「今日決めてしまいませんか」と言う。しかも、競りでやらせてもらえるとお客さん(私)にとって一番有利だと言います。
競りじゃなければ、「いっせーの」で金額を提示して一番高いトコロに決める方式。
たしかに競りの方が価格がある可能性がありそう。
逆に「今日決めない」ということは、売り手と買い手双方にメンドクサイ展開になるらしいです。
金額を提示してもらって後日決定という展開にすると、各社から電話での交渉合戦になって「暫定一位の他社より高く買います!」がひたすら続くらしく。
それならその電話での探り合いを、競り一発文句なしで決めた方がいいでしょ?という話。
後日、周りのクルマ好きな人やらと話してもこの展開(競り)が高値で売れる可能性が高いとのこと。何も知りませんでしたが、流れで有利な方向にたどり着いていました。
スタートする競り
競りは「0円」からスタート。
3万円に届かなかったらどうしよう…と思っていたら、3万円はあっけなく到達。まずは一安心です。
その後、ジワジワと7万円に。
…
おお!2倍になった!
…
と喜んでいたら、二桁に到達する前に大手買取企業は脱落をはじめます。
どうも過去の流通相場に重きを置く大手買取各社にとっては、損はしないポイントで降りてしまうようです。ということは少なくとも流通相場より高値で売れることが確定したも同然。
さらにジリジリと地場の会社と中堅の会社のバトルで値が吊り上がっていきます。
結局最後に残ったのは地場の会社。
失礼ながら全然車名を知りませんでしたが、16万円という高値で買い取ってもらうことが決まりました!
ま、元の下取り価格が低いので5倍といっても高額ではないのですが、そのままディーラーの提示価格で下取りされていたら13万も損をしていたと思うとゾッとします。。
なぜ、流通相場より高く売れた?中小企業が勝ち取った?
疑問に残るのは、なぜそんな小さな企業が流通相場を無視したような高額で買い取ったのか?という点。何も知らないと「犯罪?」みたいな変な疑念が拭えません。
理由としては2点あるようです。
1つは、大手買取業者の多くはフランチャイズであり、各チェーン店はフランチャイズ元へ多額の費用を払っているという点。
その中小企業は、広告も出さずに地元の1店舗でひたすら買取を続けていき実績を作っていくことで、低コストで高額な買取を実現しているとのこと。
もう1点は、何も全ての取引で利益を出すことを目的としているわけではない、ということ。売上の利益という目標は当然ながら、流通させた台数というのも買取業者としては重要な実績だということです。
今回の私のクルマの場合は、流通台数の確保のための取引でもあったという訳ですね。
では、ユーカーパックはどうだったのか?
ユーカーパックは事前の評判通り「手間なし」で話を進めることができました。
ユーカーパックへネットで申し込んだあとは、詳細確認の電話一本と、買取価格決定の電話の2回だけ。非常に楽ちんです。
特に私のクルマの場合は不人気車かつ旧式ということもあり、査定すらなし。現車の確認なしでデータだけでオークションに掛けられました。
後日の買取価格では、残念ながら「3万円」という下取りと同価格の提示。
人気車や年式の浅いクルマでなければ、高値を付けてもらうことは厳しそうだなというのが、私の感想です。
まとめ
今回の記事では、私の愛車買取査定の実体験についてご紹介しました。
一括見積とオークション代行の2つのサービスで買取査定を実際に依頼して、一括見積の方において下取り価格の3倍強の16万円という価格で買取契約を成立させることができました。
今後愛車を売る機会がある方は、一括見積を試してみていただきたいと思います。
私と例のように、同じ時間帯に各社に集まって査定してもらってオークション形式で価格決定するのが、高値取引と手間削減の2つに効果があるかと思います。
その場合、平日の夜の査定の方が比較的業者側も予定が空いていて、業者の数を確保できるのではないかと思います。
そもそも業者の数が少ない地方では、思うようにはいかないかもしれませんが、一度一括見積でどのくらいの会社にオファーを出せるか確かめてみると良いのではないでしょうか。
では、いい買取条件と出会えるよう、応援しています!
イチオシ記事!!
自動車雑誌に掛けるお金、損しているかも?
たった毎月1冊買うお金で何冊も読める方法があるのにもったいない!
ということで、私も使っている雑誌読み放題サービス、どれがベストか比較しました。
知っておいて損なし!
>> 雑誌読み放題サービス比較!クルマ好きへのおススメはどれ?